下着泥棒を軽く考えず初期の段階で適切な対処を
下着泥棒など、ただの気の弱いコソドロに過ぎないという印象を持つ人は今でも少なくありません。けれども1人暮らしの女性にとって、自分の肌に直接触れる下着が何処の誰とも知れない愚か者の手に渡っているなど、考えるだけでも身の毛がよだつほどおぞましいものです。
勿論そうした被害にあった人は同じ被害にあわないために自分でもそれなりの対策をとることは求められます。自分の身を守るのは自分自身なのですから、たとえば若い女性が1人で住んでいる事が一目でわかるような状態を見せないようにする努力は必要です。
でも、怖いのは下着なら誰のものでもよいという変体的な趣味を持った人間ではなく 、その人の身につけたものをどうしても欲しいという欲求を抑えられない人間による盗難です。自分の生活がどこかで常に犯人に見張られていて、下着泥棒というのは事件を起こす前のほんの序章に過ぎないという可能性もあります。
今多くの事件に発展しているストーカー被害も、極端な感情が抑え切れない状態で被害者にぶつけられてしまうことで起こります。逮捕された犯人の映像がメディアで公開され、警察に拘留されることで、たしかに一時的には被害者の身の安全は守られるのかもしれないのですが、その後犯人による全く筋違いの怒りの矛先が向けられてしまう心配もあるのです。
女性が外を1人で歩けないような社会を助長させてはいけないのはもちろんですが、たかが下着泥棒と軽く考えず、きちんと初期の段階での毅然とした対応が求められます。
DATE:2016/08/24