万引きの見張り役をして逮捕されたという娘
娘が窃盗の容疑で逮捕されたと聞いたときは血の気が引く思いがしました。県内の四年制大学に通っていますので、当然母親の私と一緒に暮らしています。私も仕事をしておりますので忙しく、娘とは毎日顔を合わせるわけではありませんが、それでも人様のものを盗むような娘に育てた覚えはありません。しかし、娘が逮捕されたのは、昨日の深夜とのこと。一人暮らしをしている友だちのところへ泊りに行くと話していた娘とは、朝から話をしていません。
お電話を下さった警察署の方に詳しくお話を伺おうと思いましたが、それはできないとのことでした。そこでとにかく娘の顔を見ようと慌てて身支度を整え、夫と共に警察署へ向かいました。担当の方に説明して頂いたところによると、娘は昨夜、仲間たちと一緒に我が家からは数キロ離れたスーパーで、お酒や食料品などを大量に万引きしたのだそうです。娘自身は見張り役だったということで、ひとり逃げ遅れて店員につかまり通報されたということでした。
娘は既に勾留されることが決定しています。それでは面会を、と夫が申し出ましたが、それもかないませんでした。共犯者がいる場合、証拠隠滅の恐れがあるため、家族とも面会はできないのだそうです。
しかしおとなしい性格の娘のことです。犯した罪は重いものかもしれませんが、ひとりで不安に震えていることだろうと思うと、親としてはいてもたってもいられません。それにこうして警察の方からお話をきいた後でもやはり、娘が万引きをするなんて信じることができませんでした。
そんなとき夫が「弁護士を頼もう」と言い始めたんです。弁護士ならこの状況でも娘と直接話ができるのだと言います。そんなに大事にしなければならないのかと少々驚きましたが、娘の気持ちを考えるのならば出来る限り早く弁護士を探すべきなのかもしれないとも感じています。
DATE:2017/07/14